昨今のスマートシティの拡大を踏まえ、防犯・防災、交通、商業施設を始めとしたさまざまな監視用途で、セキュリティカメラが急速に普及が進んでいる。セキュリティカメラは、設置場所を選ばない小型でかつ高い画像認識・検知性能がより一層求められており、今後のAIによる画像認識を用いた異常検知や行動解析においても、そのニーズは顕著になることが想定されている。
ソニー株式会社は、セキュリティカメラ向けの4K解像度で1/2.8型の積層型CMOSイメージセンサー「IMX415」を商品化する。加えて、4K解像度で従来比3.3倍の低照度性能を実現する、1/1.2型裏面照射型CMOSイメージセンサー「IMX485」もあわせて商品化され、IMX415のサンプルは4月、IMX485のサンプルは7月より出荷されるという。
一般的に画素の微細化を進めると、1画素あたりの集光効率が悪くなり、感度が低下するのに対し、IMX415は独自の技術を駆使して画素サイズを従来比約80%の1.45um角に微細化することで、4K解像度でありながら1/2.8型を低照度性能を実現した。
一方、IMX485は画素サイズを従来比2.1倍の2.9um角にし、画素技術を適用した低ノイズ化により、4K解像度で従来比3.3倍の低照度性能を実現し、暗い環境でも画像認識・検知が可能となった。
今回、4K解像度での画像認識・検知性能と低照度性能の両立を小型で実現し、多様なシーンでの撮像を可能にするCMOSイメージセンサーのラインアップを拡充することで、幅広いセキュリティカメラの展開に貢献する。
なお、価格はIMX415は2,500円(税抜)、IMX485が10,000円(税抜)である。
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