ラトックシステム株式会社は、酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」アプリをアップデート、品温管理機器との連携を強化する機能を追加した。
もろみ日誌クラウドは、酒造3工程(麹/酒母/もろみ)の品温管理を支援するシステムである。品温センサーや品温管理機器から取得した品温を自動で計測し記録、その計測値やグラフはどこからでも確認が可能だ。帳票印刷にも対応しており、品温の記録や確認をおこなうための蔵の見回りにかかる負担や記帳義務のある帳票作成の手間を軽減する。
もろみ日誌クラウドの大きな特徴として、もろみの品温を冷却水で自動制御する「デジタル式電磁弁サーモセット(第一工業製)」や「樹脂ライニングタンク型クーリングタンク(NYK西日本製)」といった品温管理機器との連携がある。ラトックシステム製の品温センサーで計測したデータだけでなく、これらの機器で計測した品温データの自動記録や遠隔からの確認がおこなえる。
今回のアップデートでは、品温モニタリングに加えて「品温管理機器の設定温度の変更」「複数タンクをまとめて接続、IoT化」をサポートする。同機能により、遠隔からの品温確認から制御までが可能になる。スマホで品温を確認し、状況に合わせて品温管理機器の温度設定を変更、経過もグラフで可視化でき、その場にいなくても臨機応変に対応できるようになった。
すでに対応機器を導入済みの場合は、機器メーカーの改造によりIoT化が可能で、現在の機器を引き続き利用できる。さらに、ひとつの操作盤で複数タンクの温度設定をおこなっているケースでは、RS-485マルチドロップ接続により一括してIoT化がおこなえる。
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