凸版印刷株式会社とMONET Technologies株式会社(以下、MONET)は、観光施設までの移動車中で、人気オンラインゲームのメタバース空間を活用し、遠隔地からアバターガイドがリアルタイムにナビゲートしながら観光施設の事前体験を行う実証実験を、株式会社時之栖の協力のもと、2022年3月4日~3月11日まで実施した。
同実証実験は、MONETが開発したマルチタスク車両(※)で観光施設「時之栖」まで移動する車中で、施設内を事前体験することで、観光者の行動変容を促すことができるかを検証するとともに、その満足度を測定した。
具体的には、Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」のメタバース空間に、ゲームモードの1つである「フォートナイト クリエイティブ」によって時之栖を登場させ、遠隔地から「リモート接客システム」で繋いだアバターガイドのナビゲートのもと、乗客が携帯ゲーム機を操作しながら時之栖がどのような場所なのかをメタバース上で事前に体験した。
同実証実験において、凸版印刷は移動車中での新しい体験設計(LIVEによるリモート接客/メタバース空間の構築)、MONETは実証実験の企画およびマルチタスク車両の提供を行った。
今後凸版印刷は、メタバースCXプロデュース事業を2023年度までに関連サービス含め10億円の売上を目指すとしている。
※ マルチタスク車両:複数のレールを活用した専用フロア構造(意匠登録済み)により、後席の取り外しや移動、テーブルの設置(駐車時のみ)などを、工具を使わずに自由に行える架装車両。電源や照明、テーブル、モニターなどを装備しているため、オンデマンドバスなどでの利用だけでなく、移動先での商談スペースやオフィスとしての利用、物販や行政サービスの提供など、さまざまな用途で活用することができる。
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