従来、灯油タンクの残量を確認するためには設置先に出向く必要があり、適切な配送頻度やルートを定められず、効率的な配送計画を策定するのが難しい、という課題があった。
札幌市とミナミ石油株式会社、及びゼロスペック株式会社は、自動発注配送管理システム「GoNOW」を活用した灯油の供給におけるデータ収集と、配送最適化に向けた実証実験を札幌市内において2024年2~3月まで実施する。
GoNOWは、「スマートオイルセンサー(SOS)」を灯油タンクに取り付け、タンク内を遠隔でモニタリングして、灯油残量から自動で配送計画を作成・指示するシステムである。
今回の実証実験では、市内公共施設(30か所程度)の灯油タンクにスマートオイルセンサーを設置し、ミナミ石油にてGoNOWを使用した灯油配送を実施する。スマートオイルセンサーが提供するデータを活用し、遠隔監視を可能にすることで、灯油供給のスケジュールを最適化するとともに、配送時のCO2排出量削減及び発注業務の最適化につながるデータを取得することを目的としている。
なお、同実証事業は、さっぽろ連携中枢都市圏内12市町村とスタートアップとの協働により地域・行政課題の解決を目指すオープンイノベーションプロジェクト「Local Innovation Challenge Hokkaido」による実証実験の一つとして行われるものである。
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