近年、量子技術を活用したコンピュータの開発が活発化し、ビジネスや研究等での利用が見込まれる中、株式会社大和証券グループ本社と大和証券株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)は、量子暗号ネットワーク上に構築された秘密分散システムでの音声データ取扱いについて、実証実験を実行した。
大和証券では、対応品質向上と通話内容の確認を目的に、顧客との通話を録音しており、それらの音声データは個人情報を含み、長期間保存していることから、厳重な取扱が必要だ。
そこで今回の実証実験では、大和証券グループでの活用余地の検討のため、大和証券で扱う音声データのサンプルを使用して、管理・利用フローを模擬し、問題なく量子セキュアクラウドの機能が実現されるかを検証した。
その結果、大和証券が扱う音声データと同形式のサンプルデータでも、通信秘匿化や秘密分散等が正常に機能することが確認された。
大和証券グループは、今後もNICTと協力し、量子暗号ネットワークを始めとする最先端の量子技術の開発・利用を進めていく予定だ。
また、テストベッド機器に搭載された量子インスパイアード最適化ソリューションを活用した実証実験の実施も検討しているとのことだ。
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