株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは、アプリケーションの組込みボード向け移植を支援する「組込みボード向けポーティング/最適化ソリューション」の提供を2024年8月1日より開始する。
このソリューションでは、日立ソリューションズ・テクノロジーのGPGPU向けソフトウェア開発や最適化技術、GPGPUシステムFAEを用いて、「PCアプリケーションを組込みボードに移植する技術」「アプリケーションの性能ボトルネックを解消する技術」「組込みボードのハードウェア性能を引き出す技術」の3つの技術を活用し、組込みボード向けポーティングおよび最適化を支援する。
日立ソリューションズ・テクノロジーが組込みボードへのポーティングや最適化、性能および精度検証を行うことで、ユーザはアルゴリズム開発やプロトタイピングに注力することができるのだという。
また、組込みボード搭載のCPU向け最適化(SIMD/共有メモリ並列化など)やGPGPU向け最適化を適用することで、NVIDIA社 Jetsonシリーズやルネサス社R-Carファミリに搭載されているCPUやGPUの動作時間を効率的に使用でき、より安価な組込みボードへの切り替えが可能となるとしている。
対応事例としては、NVIDIA社 Jetsonシリーズ向けの最適化を行い、StereoBM処理を60msecから24msec(2.5倍)、SLAM処理を332msecから80msec(4.1倍)に高速化するなどの実績が挙げられている。
なお、「組込みボード向けポーティング/最適化ソリューション」では、客先で作成されたアプリケーションに対し、「アプリケーション解析」「アプリケーションプラットフォーム開発」「アプリケーションポーティング」「アプリケーション最適化」の4つの工程を日立ソリューションズ・テクノロジー実施し、アプリケーション開発を支援する。また、これらの工程の一部を提供することも可能とのことだ。
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