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米Verizonのプレースリリースによると、同社が第一四半期の期間末までアメリカでLTE CAT-Mを展開する予定通り、3月31日にアメリカ全国に4G LTE Category M1 (Cat M1)を展開した。ネットワークの総合カバーエリアは621万平方キロメートルであり、仮想化クラウド環境で動いているという。
LTE Cat-M1(eMTC、enhanced machine type communicationsとも言われる)は3GPPリリース13に基づくLTE標準規格で定義され、IoT向けLPWA通信技術である。IoT用途専用に開発された技術であるため、Cat-M1は省電力モードによってバッテリー寿命が最大10年に延長された他、チップセットやモジュールの簡略化と低コストが実現された。LTE CatM1は低・中速の移動、比較的に大きいデータに対応している技術であり、ウェアラブル 、資産追跡、テレマティクスサービス、ヘルスケア、見守りなどの用途で使える。
CatM1によって伸びたデバイス寿命に匹敵する数年間の通信料金プランが求められている。Verizonのワイアレスネットワークが一機当たり月2ドルで使用可能になる。
Verizonは幅広いパートナーエコシステムを構築し、Sequans、Telit、 Qualcomm Technologies、 Encore Networks、 Link Labs、 NimbeLinkなどのメーカーのCat M1用チップセット、モジュールやデバイスを提供している。Cat M1 技術をThingSpace Platform・ThingSpace Clientという同社の独自 プラットホームと組み合わせると、迅速なIoTソリューション開発、シームレス実装や、セキュアな管理が可能になる。
Verizonの競争企業であるAT&Tは2017年の半ばまでアメリカ国内でほとんどのネットワークでLTE Cat-M1を提供する予定だ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。