株式会社アプリックスは、ネットワークに接続されたIoT機器をまとめてスキャンし、セキュリティリスクがある機器を検出するソフトウェア「Gumwheel(ガムホイール)」を開発し、2017年5月から提供開始する。
アプリックスでは、2013年からなりすまし防止機能、暗号化通信技術、電子認証など、IoT 機器に対応したセキュリティ製品を提供してきた。それらで培った技術や経験を活かし、今回アプリックスが開発した製品が「Gumwheel」。IoT機器は、メモリ容量やCPUの性能が限られているうえ、PCのように専用のソフトウェアをインストールしてマルウェアを駆除するといったことが困難だ。
そこで「Gumwheel」では「検出」のみに機能を絞り、スキャンの結果リスクが検出された機器は、ユーザー自身がネットワークから切断して対処するというシンプルな使用方法になっている。また「Gumwheel」はGo言語で開発されており、LinuxやWindowsが動作するPCなどにインストールし、ネットワークにつなげば即スキャン開始でき、IoT機器側での準備は必要ないという。
ビジネスの現場では、製品の保守、商品在庫や消耗品の管理、設備の監視などでIoT機器が便利に使われ、機器から集められたビッグデータがマーケティング、生産性向上、業務改善などに役立てられている。さらにIoT化の波は、スマート工場、スマートシティ、スマート農場といった形でも広がっている。
「Gumwheel」は対象のIoT機器や導入場所を選ばず、簡単に使うことができる手軽さが特長。増え続けるIoT機器のセキュリティ対策が急務となっている中、「Gumwheel」はIoT化済みまたはIoT化を予定している企業のセキュリティ対策をサポートする。
【関連リンク】
・アプリックス(Aplix)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。