株式会社NTTドコモは、2020年に商用サービス開始をめざしている第5世代移動通信方式(以下、5G)の実現に向け、電波の到来をリアルタイムに測定・解析し、可視化することができる実証実験用装置「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」の開発を完了したと発表した。
「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」とは、電波の到来特性をリアルタイムで測定するデジタル受信処理装置と、360度カメラで連続撮影したライブ映像に測定結果を重ね合わせて解析する装置により構成される。同装置により、「いくつの電波が、どこから、どれくらいの強さで到来しているか」を視覚的かつ連続的に観測できるようになるという。
今後、5Gでの導入が検討されている6GHz帯以上の高い周波数帯の電波での実証実験に同装置を活用することで、ビームフォーミング機能等の技術の実現や、効率的なシステムの設計に役立てていくとしている。
オレンジ色・黄色の点は、送信電波のうち、壁面等で反射等をした後、受信アンテナに到来した受信電波。
「5Gリアルタイム電波ビジュアライザ」の技術は、総務省から委託された「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の成果の一部。
【関連リンク】
・NTTドコモ(NTT docomo)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。