KDDI株式会社は、IoT向け通信規格であるLTE-M (Cat.M1) の屋外実証実験を2017年7月18日より福島県福島市内で開始した。また、8月上旬には、沖縄セルラー電話株式会社の協力のもと、沖縄県那覇市内でも実証実験を開始する予定。
LTE-Mは、IoT向け通信技術であるLPWA技術の1つで、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。省電力かつ広域なエリアカバレッジといった特徴を活かし、電力、ガス、水道などのスマートメーター、各種センサー、機器の維持管理、物流等のM2M分野のほか、ウェアラブル、医療ヘルスケアといった分野での活用も期待される。また、既存の4G LTEネットワークエリアにおいて同技術が利用可能となるため、スピーディーなエリア展開が可能になるという。
同実証実験では、市街地での実環境下おいて、LTE-Mの実際の利用シーンを想定し、様々な環境 (例: 社会インフラ/物流/宅内/ビル) における通信品質、電波浸透度、端末のバッテリー消費、スループット等の技術検証を実施。
KDDIは、今後も実験を重ね、LTE-M、NB-IoTの両方式について、それぞれ2017年度の商用化を目指すとした。従来、取り組んでいるLoRaWANやSIGFOXに加え、セルラーLPWAのLTE-MとNB-IoTを商用化することで、コストや通信速度、エリアカバレッジ、バッテリー持ちなど様々なユースケースにおいて、顧客に最適なIoT通信を提供すると発表した。
【関連リンク】
・ケイディーディーアイ(KDDI)
・沖縄セルラー(OCT)
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