日本貨物鉄道株式会社(以下、JR貨物)と富士通株式会社は、全国の鉄道事業者に向けて、共同で「車両管理システム」を展開することを発表した。
「車両管理システム」は、富士通がJR貨物の鉄道車両メンテナンスに関する問題とノウハウを基に開発したもので、メンテナンス業務の省力化と作業品質の均一化を実現する。
富士通は鉄道会社へのシステム導入を行い、JR貨物が自社の稼働実績を基に、車両情報の初期投入、検査記録表の基本様式作成支援などのシステム導入サポートを実施する。
これにより、各社がシステムを一から開発することなく、システム導入から運用定着化までを可能にする。
「車両管理システム」により紙ベースの検査修繕情報を電子化し、システムによる検査情報の一元管理を実施した結果、管理業務の工数削減、システムの一貫性の確保による法令違反の予防、定期検査周期の見直しによるメンテナンスコストの削減などの導入効果を実証した。
なお「車両管理システム」は、業務に合わせた標準機能を持つ「Fit to Standard」をコンセプトとし、基本システムのマスタに個社ごとのデータを設定することで展開を図るのだという。
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