神戸市と複数企業が連携、データ連携基盤を活用した健康増進事業の実証結果を発表

神戸市、株式会社アシックス、株式会社アリストル、株式会社Wellmira、株式会社NTTデータ、三井不動産株式会社、BIPROGY株式会社、一般社団法人UDCKタウンマネジメントは、神戸市民の運動習慣の継続化に関する実証事業を、柏の葉スマートシティで展開している健康管理やフィットネスアプリが利用できるポータルサービス「スマートライフパス」と、パーソナルデータ連携基盤「Dot to Dot」を共同利用し、一定の効果を確認した。

この実証事業では、自治体が個別にサービスやデータ連携基盤を構築・運用することで、時間とコストがかさむ問題に対処すべく、既存の優良事例に着目し、それらのサービスやデータ連携基盤を共同利用する形を採用した。

具体的には、20~40代の女性の運動実施率が低いという課題に対し、ウェルネスサービスの利用による運動習慣の継続化を目指す「KOBE Sports & Well-being City Project」(以下、KOBEプロジェクト)の参加者100名を対象に、各種サービスを共同利用し、運動習慣の変化を確認した。

参加者は、スマートライフパスを通して、Wellmiraが提供するパーソナルAIコーチが健康アドバイスをするアプリ「カロママ プラス」や、アリストルのパーソナルフィットネスアプリ「Beatfit」、NTTデータのバイタルデータ管理サービス「Health Data Bank」、キッズラインのベビーシッター・家事代行サービス「KIDSLINE」などの提携サービスを利用することができた。

調査の結果、参加者の16%に運動量の増加が確認され、提携サービスの利用で提供される健康スコアやアドバイス、自分にあったフィットネスコンテンツにより、「やる気が出た」という意見が多かった。また、半数以上の参加者が個人データの提供に同意し、8割近くが「新しい体験ができるなど、自分にメリットがあるなら提供する」と回答した。

一方で、データの第三者提供には個人情報保護法などの法令に準拠していることや、自分で選んだデータのみ提供したいなどの慎重な意見もあり、個人データの利活用には丁寧な対応が求められていることもわかった。

今後は、アンケート結果や利用実績を参考に、神戸市民の健康増進に向けた継続事業を検討するとともに、KOBEプロジェクトで活用しているアシックスの「ASICS WELLNESS CONSULTANT」を「Dot to Dot」に連携し、新たなサービス開発を目指すとしている。

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