水ing株式会社は、同社の情報プラットフォーム「Sustainable Water Cloud」(以下、SWaC)上に、新しいAI機能を搭載し、運転状態異常・予兆検知AIシステム「SaiSense」を実装したと発表した。
「SWaC」は、水処理施設に関するデータを収集・蓄積し、各オペレーション現場で活用できる情報プラットフォームだ。
これまで、浄水場をはじめとする水インフラ施設の運転管理では、運転状態を閾値設定により監視することが一般的で、閾値に達する前の段階に熟練者がグラフ等の傾向から予兆を検知し対処していた。
そこで、今回発表された「SaiSense」では、「SWaC」に集約・蓄積したデータを活用し、機械学習を用いて運転状態の異常や予兆を検知する。通常時の稼働データを正常なデータとして学習し、「いつもと違う」状態を検知することで、水処理施設のオペレーション業務の効率化を図ることを目的に開発された。
このシステムを利用することで、水処理施設内に設置したセンサから水位、水量、圧力、電流値、各種水質などといった対象施設の運転データを「SWaC」に連携し、常時運転状態を遠隔監視することが可能だ。
水ingは、今後もオペレーション現場に必要なアプリケーションを「SWaC」上に実装し、サービスの拡充を進めていくとしている。
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