米Inforの日本法人であるインフォアジャパンは、新ソリューションパッケージ「Infor Velocity Suite」の一般提供を開始したことを発表した。
「Infor Velocity Suite」は、企業の業務プロセスを分析し、自動化・最適化するソリューションとサービスのパッケージだ。
具体的には、同社が提供するビジネスプロセスのビジュアルマップを作成する「Infor Process Mining」を活用し、運用プロセスの詳細な分析をするために「Infor Cloud Suite」内のプロセスインサイトを診断することで、標準プロセスモデルからの逸脱やボトルネックを特定することで、改善すべき領域を明確化する。
そして、診断で特定された改善点を、生成AIやロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を活用して、自動的に修正する。
例えば、製造業における繰り返し発生するデータ入力作業の自動化や、異常検知時の初動対応の自動化などが考えられる。
さらに、インフォアの生成AIとプロセス自動化を組み合わせた、事前構築済みの業界別ユースケースを収録した「Infor Value+c」を提供する。
「Infor Value+カタログ」には、既存の手作業を削減し、業務効率を向上させる「Enterprise Automation」、分析・レポートを生成する「Insights」、ユーザの役割に応じた重要な情報とアクションを集約する「Advanced Workspaces」が含まれている。
なお、「Infor Velocity Suite」に含まれる「Infor Value+」ソリューションを導入した企業は、数千時間分の手作業や反復作業の削減、カスタマーサポートにおける90%以上の問題解決、数百万ドル規模の利益増加といった成果を挙げているのだという。
ボート製造を手がけるXpress Boatsの情報システムマネージャーであるジェニファー・テリー氏は、「Infor Process Miningにより、ビジネスプロセスを迅速かつ正確に最適化できるようになり、納期遵守の改善と緊急配送コストの50%削減を実現した」と語っており、製造業における具体的な効果が示されている。
また、インフォアのCEOであるケビン・サミュエルソン氏は、「Infor Velocity Suiteは、財務、業務、在庫管理、品質管理など、幅広い分野に価値を提供する。プロセスの診断・自動化・最適化をシンプルかつシームレスに実行できる手段を提供する」と述べている。
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