テラドローン株式会社、コークアジアパシフィック合同会社ジョン・ジンク事業部(以下、ジョン・ジンク) は、DJI製赤外線カメラを搭載したRTK付きドローン(Matrice210 RTK)を用いて国内大手製油所にて、フレアスタック点検を行ったと発表した。
フレアスタックは工場の余剰ガスを燃焼する機器で、プラントが運転中は運転開始・停止の作業中も含めて常に安全に運転できる状態にあることが要求されている。
燃焼は先端に取り付けられているフレアチップによって行われるが、安全上の制約から運転中にはフレアスタックに登ってフレアチップを点検することができない。
従来は地上からの目視によりフレアチップの健全性を確認していたが、地上からの角度でのみの目視であり、解像度にも限界があることから、十分に状況を把握し、運転停止時の補修計画を立てるのが困難だった。
仮に定修中に予期せぬ不具合が発見された場合にはその補修が完了するまではプラントを立ち上げることができず、その影響は大きい。
ドローンを使用してフレアチップの状態を近距離から撮影することにより、その状態を高い精度で把握することができ、定修時に必要な補修を行うことが可能。これにより、プラントの安全性と信頼性の向上、非計画運転停止の回避ならびに定修時のメンテナンス費用削減が期待される。
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