テラドローンは1月11日、レーザードローン「Terra Lidar One」で、従来機より2倍の精度を持つ測量用UAVレーザーを搭載したハイエンドモデル「Terra Lidar X」を販売すると発表した。価格は税抜1498万円から。
「Terra Lidar X」は、RIEGL(リーグル)社の製スキャナを搭載し、従来機よりもレーザーの絶対精度を10cmから5cmに向上させた。4種類のリーグル社製レーザースキャナのカスタマイズもできる。ジンバルからすべて自社で設計開発を行うことで、中国のDJIの業務用ドローン「Matrice300RTK」の規程積載量をクリアし、製品化に成功した。
また、測量業界で計測の主流となっているUAVレーザーが、計測には高価な解析ソフトや専門人員が必要で、導入時のハードルとなっているとみて、スムーズな活用とコスト削減を図るため、容量・回数の上限がない「クラウド解析プラン」を標準セットに組み込んだ。
テラドローンによると、UAVレーザーは、絶対精度が10cm以内の公共測量対応の製品が多く、出来形測量も対応可能な絶対精度が5cm以内の高精度のレーザーは高単価で重量が重いなどの理由で開発が難しい状況にあるという。しかし、顧客や市場のニーズを調査する中で、高精度なレーザードローンや解析まで外注ができる製品を望む声が多かったことから、今回の新製品を開発したとしている。
テラドローンは、大手ゼネコンや建設コンサル会社を中心に150社以上にレーザードローンを販売した実績を持つ。今後は、多くの人に手軽にレーザードローンを利用もらうために、新製品のような高品質で点密度に依存しないレーザーを低価格で展開。国内のUAVレーザー計測市場のレベル向上に貢献するとともに、建設現場の効率化や安全性を高める製品とサービスを開発していくという。
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