KDDIスマートドローン株式会社は、SkydioのAI搭載自律飛行ドローン「Skydio X10」において、4G LTEの上空電波に対応させ、国内出荷を開始したと発表した。
「Skydio X10」は、FLIR Boson+センサを搭載した、サーマルイメージを提供するドローンだ。また、NVIDIA Jetson Orin GPUを搭載している他、AI飛行支援と障害物回避機能も搭載している。
今回、「Skydio X10」と上空電波を組み合わせることによって、長距離遠隔飛行、リアルタイム映像伝送、通信冗長化が可能となる。これにより、広域インフラ施設の点検や巡視、大規模災害時の広域状況把握など、これまで困難だった任務を遂行できるようになる。
なお、福島県南相馬市で行われた「Skydio X10」と上空電波の飛行実証実験では、操縦者から10km以上離れた地点にドローンを配置し、上空電波による遠隔飛行指示で10km以上の長距離飛行に成功した。また、Wi-Fi通信と上空電波による通信の切替、リアルタイム映像伝送による飛行状況のモニタリングも確認した。
KDDIスマートドローンは、この実証実験により、Skydio X10と上空電波を活用して、長距離・遠隔飛行による広域の点検や巡視、リアルタイム映像伝送による飛行状況の多地点配信、Wi-Fi通信と上空電波による通信の冗長化が可能であることを確認したとしている。
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