昨今金融サービスもデジタル化されていたり、暗号資産取引などデジタルありきでの金融サービスも始まっている。そこで、経済アナリストの馬渕磨理子氏とIoTNEWS代表の小泉耕二が、「デジタルと金融」についてと対談した。
特集「デジタルと金融」は全四回で、第二回目はデジタル人民元など「通貨のデジタル化」がテーマだ。
馬渕磨理子氏は、京都大学公共政策大学院修士課程修了。トレーダーとして法人の資産運用に携わった後、金融メディアのシニアアナリスト、株式投資型のクラウドファンディングを手掛けるFUNDINNO(ファンディーノ)で、日本初のECF(投資型クラウドファンディング)アナリストとして政策提言に関わる。現在は、一般社団法人 日本金融経済研究所の代表理事。フジテレビのニュース番組「FNN Live News α」のレギュラーコメンテーターなども務める。
IoTNEWS 小泉耕二(以下、小泉): 次のテーマは、私が非常に注目している「デジタルキャッシュ」についてです。ここ数年で「デジタル人民元」が話題になっています。
中国の基軸通貨である人民元をデジタル化することですが、電子マネーとは何が違うのか、基軸通貨をデジタルにするメリットは何かなど、疑問が湧いてきます。
経済アナリスト 馬渕磨理子氏(以下、馬渕): 前提として、中国がなぜそのような動きをしているかを説明します。世界の基軸通貨は「ドル」であり、世界中の貿易の決済はドルで行われています。つまり、中国の対抗にはアメリカという存在がいるのです。
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