株式会社三菱UFJ銀行は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する金融業界向け自律型AIエージェント「Agentforce 360 for Financial Services」の本稼働を開始したことを発表した。
今回導入されたシステムは、顧客データの一元化と営業力の最大化を目的に構築されたものであり、法人および個人営業の最前線で実務を担う行員を支援する中核基盤として機能する。
具体的には、システム上に分散する顧客属性や提案・取引履歴といった情報をAIエージェントが横断的に収集し、分析を行う。
従来は行員が手作業で確認していた業務をAIが代替することで、より深い顧客理解に基づいた対話が可能となる。
さらに、同行内に蓄積されたベテラン行員の暗黙知やノウハウへのアクセスをAIエージェントが仲介する仕組みも構築された。
これにより、行員が自然言語でAIに問いかけることで、過去の最適な提案手法や専門的なスキームが特定される。
三菱UFJ銀行は今後、行内の顧客データに加えて、最新のニュースや市場動向といった外部情報をリアルタイムで統合・分析し、面談前に顧客の関心が高いと推察されるトピックを優先順位付けして提示する機能の実現を目指している。
また、集約されたデータと対話の文脈をもとに、AIエージェントが顧客ごとに最適化された提案シナリオの策定を支援することで、行員が戦略立案や実行といった付加価値の高い業務に専念できる環境を整備していく計画だ。

