ラスベガスで開催されている、CES2018のレポート第9弾は、日本の企業、ソースネクストが発売している翻訳機「POCKETALK」だ。
POCKETALKは、世界50言語以上に対応した翻訳機で、これまでもこの手のサービスはあったが、実際どのくらいの精度・スピードで利用できるのかという疑問があった。
今回、展示で試す機会があったので、その精度や利用シーンについてうかがった。
使用感
実際に使ってみると、特に意識せず自然な日本語で話せば、大抵の場合きちんと翻訳してくれるという印象がだった。
レストランなどで注文するくらいであれば、指差しでもできるところだが、例えば、普段あまり使わない「ホテルの部屋で水漏れがしている」などという場合、ホテルの担当者になんと言えば良いかわからない。
こういったシーンで活躍するのだという。
まず、言語をディスプレイ上に表示させる。右に日本語がある場合は、右矢印を押して話しかけると言葉を読み取ってくれて、逆の言語に変換してくれるのだ。
POCKETALKの仕組み
使える単語が固定されるわけでもなく、よく流暢に訳すなと思ったら、実はソラコムのグローバルSIMが入っていて、クラウド上で翻訳をしているということだった。グローバルSIMなので、世界中で利用できるということもあらかじめ保証されている。
クラウド上では、Googleなどの他社の言語変換アルゴリズムを使っているということで、言語の学習もこのサービス単体でやるわけではないからどんどん進むことが想定されている。
実際の動画でもわかるようにストレスのある速度ではないので、これで会話をするというのは難しいかもしれないが、言い回しがわからない時などでは活躍するだろう。
参考:POCKETALK
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。