近年、コネクテッドカーの普及が進み、インターネット上のサーバーとの接続や、搭乗者が持ち込むスマートフォンなどの持ち込み機器と接続する機能が提供されている。これらの機能を悪用することにより、自動車の外部から攻撃され、走行に関わる制御が奪われてしまうといったリスクが高まっており、自動車へのサイバーセキュリティー対策の重要性が注目されている。
三菱電機株式会社は今回、インターネット経由や意図せずにインストールした不正ソフトウエアによる車両制御への攻撃を検知・防御する「車載システム向け多層防御技術」を開発。攻撃の入り口となる車載情報機器のセキュリティーの強化に着目し、ログ分析型軽量攻撃検知技術と高速セキュアブート技術を開発した。
攻撃手口に着目した独自のログ分析型軽量攻撃検知方式を適用することで、これまでパターン照合処理に必要だったクラウド連携を不要とし、複雑な外部からのサイバー攻撃を車載情報機器上で検知する。また、高速セキュアブート技術により、検証しない場合と比較して車載情報機器の起動時間の増加を10%未満(※)に抑え待ち時間を短縮しつつ、セキュア化を実現する。
※同社従来技術との比較
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。