ダッソー・システムズは、Groupe Renault(以下、ルノー・グループ)のグループ内共創ラボ(以下、LCI)が、3DEXPERIENCEプラットフォームを使用してイノベーション・プロセスをクラウド上で展開、未来のスマートシティでのラストマイル配送、いわゆる宅配に向けた電気自動車のプロトタイプである「Renault EZ-FLEX」を導入したことを発表した。
LCIでは、3DEXPERIENCEプラットフォームを基盤とするインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスである「エレクトロ・モビリティ・アクセラレータ」を採用し、プロトタイプに関わる電気設計者やエンジニア、制御システム担当者、コストアナリスト、マーケティング、外部パートナーやサプライヤーを含むその他のチームメンバーを、仮想のバリューネットワークとしてつなげた。
これにより、セキュアなバリューネットワーク上でオープンなイノベーション連携を促し、設計やエンジニアリングといった各プロセスをリアルタイムで進行させることができる。
チームメンバーは、イマーシブな仮想現実、インフォメーション・インテリジェンス、車両のデジタルツインなど、ネットワークを介して3Dのデジタル資産を活用し、最終製品の外観や技術要件の確認、検証、マーケットの傾向分析などを実施できる。あわせて全体のプロジェクト管理も円滑に進めることができる。
電子商取引の普及と共に、宅配需要は増加の一途をたどっている。LCIが今回打ち出したラストマイル配送車両は、都市に電動モビリティシステムを組み込むことで、商品の積載や輸送、荷下ろしを行うスマートかつモジュール式のソリューションが可能になるという実験例を示すものだとした。
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