株式会社ティアフォーは東京大学らと共同で、自動運転AIの学習に必要となる画像データや3次元点群データのラベリングツール「オートマンツール(Automan Tools)」をオープンソースとして無償公開した。
「オートマンツール」は、ティアフォーがクラウド上のウェブサービスとして提供する、自動運転AIの学習サービス「オートマン(Automan)」がベースとなっている。「オートマン」は、文部科学省の戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環として、東京大学、名古屋大学、慶應義塾大学の共同研究チームが開発した成果を、ティアフォーが「オートマン」として提供し、その成果の実用化に貢献してきた。「オートマン」では以下の機能を提供している。
- 画像データや3次元点群データをアカウント保護されたクラウド環境にアップロードする
- 認識対象の物体クラスのラベルを付加する
- 「オートマン」が提供する深層学習アルゴリズムを選択する
- クラウド上で容易に自動運転AIのモデルを生成する
今回公開された「オートマンツール」は、この「オートマン」の機能のうち、上記2の認識対象の物体クラスのラベルを付加する機能をオープンソース化し、無償でダウンロードできるようにしたソフトウェアツールだ。「オートマンツール」を利用することで、利用者は「オートマン」が提供するラベリング機能を自身で改良できるようになり、様々なラベリング機能を短期間で開発できるようになる。
「オートマンツール」の機能の一部はすでに、2018年度に実施された経財産業省主催のAIエッジコンテストをはじめとする国内の政府系事業のデータセット作成で利用実績がある。
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