今年はコロナ禍ということもあり、CESはオンライン配信されている。
ソニーの発表から取り上げる。
動画で見たい方はこちらをどうぞ。
ドローンとEV
まず、なんといってもドローンだ。Airpeakと名付けられたドローン、その全貌はわからないのだが、ソニーのカメラを搭載した4枚羽のドローンが、昨年発表され多いに話題をさらったEVとなる、Vision-Sを追尾しながら映像を撮影するというシーンが胸をおどらされる。
年次イベントとなるCESでは、昨年発表があったのが今年どう変わっているのかというのを見るのも醍醐味なのだが、Vision-Sにおいてはヨーロッパにおける行動実験を開始していると言うことであった。
本当にソニーがクルマを作るのか?という疑問もあったが、今回の動画で本気も伝わってきた。(Vision-Sに関する詳しい情報はホームページに記載されている)
映像制作技術
Atom Viewという現実世界とおもうような合成技術を開発していて、CGとはまた違った可能性を引き出している。
また、360° Virtual Mixing Environmentという技術を使うことで、フルクラウド環境でも音の制作が可能になるという。この技術は実際にゴーストバスターズなどでもつかわれていて、在宅で作業をしながらも、実際のスタジオだとどういう音響になるかと言うことを再現してくれるということだ。
コロナ禍での撮影には特にこれらの技術が活用できそうだ。
テレビには高性能チップが搭載
IMAXシアターと同じ映像体験ができるようになり、4K Ultra HD Brue-rayと同等の80Mbpsでのストリーミングが可能になるということだ。
80Mbpsといわれてもピンと来ないかもしれないが、4Kで20Mbpsが推奨ということだから、かなり高速な処理ができるということになる。
高度なアバターが生み出すエンターテイメント
ソニーの高度なアバター合成技術を使うことで、そこにアーティストがいるような息遣いが再現される。
実際にマディソン・ビアーが歌うシーンを、撮影しているシーンと、それを再現したシーンがこれだ。
360°サウンドによってより没入感のあるシーンを再現している。
3Dレンダリングソフトウエアでマディソンを再現、さらにNYCのソニーホールも緻密に再現、バーチャル空間上でライブが行われる。
この模様は、PS5などでも配信されるということなので、新たな体験をしてみたい方は試してみるべきだろう。
PS5
PS5については、そこで展開される物語がさらに、映画など映像作品に展開されると言うことが解説された。
ゲームショーではないので。ここで大きな発表がないのは想定内だが、昨年のロゴが発表されただけで世界中が沸いたということがあっただけに、期待感が高かった人は残念かもしれない。
今回の発表で、ドローンが飛び出すとは思わず、とても驚かされた。
まだ、全貌がわからないが、センシング技術やAIの技術を持つソニーがどういうドローンを作ってくるのか、楽しみだ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。