日産自動車株式会社は、現在開発中のクルマの緊急回避性能の向上につながる運転支援技術「グラウンド・トゥルース・パーセプション(Ground truth perception)技術」を発表した。また、同技術を搭載した試作車が自動で緊急回避操作を行うデモンストレーションを公開した。
同技術は、物体の形状や距離などを認識することができる次世代高性能ライダーとカメラ、およびレーダーからの情報を組み合わせ、周囲の空間と物体の形状を正確にとらえ、その変化をリアルタイムに把握する技術である。同技術によりクルマは時々刻々と変化する状況を瞬時に分析し、自動で緊急回避操作を行うことが可能になるという。
また、前方の渋滞や路上の障害物などを遠方から検知し自動で車線変更することや、ホテル玄関前へのアプローチなど地図情報が整備されていない敷地内の道における自動運転も可能にする。
今後日産自動車は、同技術の開発を2020年代半ばまでに完了させ、順次新型車へ搭載し、2030年までにほぼすべての新型車に搭載することを目指している。
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