MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ)は12月22日、熊本県の八代市が実施する「デジタル医療MaaS」に参画すると発表した。移動診療車が公民館などを巡回し、車内のテレビ会議システムで医師や薬剤師と連携することで、市民がオンライン診療やオンライン服薬指導などを受けられるようにする。八代市では、坂本町地区を中心に実証を12月28日から開始する。
八千代の「デジタル医療MaaS」では、移動診療車の車両にモネの「マルチタスク車両」を使用する。医療機器などを積んだ車両に看護師が乗車し、公民館などを巡回。テレビ会議システムを通じて、遠隔地の病院にいる医師が車内の看護師に指示をしながら、オンライン診療を行う。薬剤師によるオンライン服薬指導も実施する。
運行開始時点の対象者は、巡回場所の付近に住み、定期通院している人で、巡回場所は市内の公民館など10か所。一部の場所では、まずはオンライン服薬指導のみを行う。
八代市は、2020年7月の豪雨で坂本町が甚大な被害に遭ったことを受け、町の創造的復興に向けた取り組みを推進している。現在、坂本町には診療所がないため、片道10km以上離れた地区から医師が訪問診療などを行っている状態にある。
こうした中、同市は医療サービス提供方法の1つに医療MaaSの検討を2021年から進めており、今回、「デジタル医療MaaS」として移動診療車の実証を行うことにした。
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