株式会社電脳交通は、商用車両の運行管理システムを構築できる開発環境「Denno Mobility(仮)」を、オープンソースとしてGitHubに公開した。
「Denno Mobility(仮)」は、地方自治体やITベンダー、エンジニアなどが、運行管理システムを開発可能な汎用的基盤を、オープンソースにて提供するものだ。
電脳交通が30を超える地方自治体と共同で取り組んだ地域交通に関する実証実験や、デマンド交通サービスの開発・運用で培ったノウハウが元にされている。
インターフェースはチャット型で、ウェブブラウザベースで動作するため、専用のアプリケーションなどをインストールする必要はない。
車両の配車は「伝票」という単位で処理され、伝票項目は自由にカスタマイズ可能なため、タクシーや旅客目的、物流や乗り合いなど、様々な用途でシステム活用が可能だ。
セキュリティ面では、個人情報をできるだけ収集せず、利用後にデータ破棄するなどの運用も可能だ。
また、「Denno Mobility(仮)」の活用事例としては、島根県邑南町とJR西日本が2023年4月10日に発表した「地方版MaaS 自家用有償旅客運送用支援システム」の試験運用が挙げられている。
「Denno Mobility(仮)」を開発基盤として一部機能をカスタマイズし、現地で運行されるはすみデマンドの運行管理システムとして活用されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。