我が国では社会インフラの将来的な維持管理費の増加が見込まれており、また労働力および熟練した技術力の継続的な確保は、すべてのインフラ事業者の共通的な課題となっている。
株式会社南紀白浜エアポート、株式会社マクニカ、日本電気株式会社(以下、NEC)は、和歌山県にある南紀白浜空港の滑走路において、自動運転技術およびAIを活用した滑走路点検自動化に向けた実証実験を開始する。
同実証実験では、マクニカが運用する自動運転車両「macniCAR-01」にドライブレコーダーを設置し、滑走路を含む空港制限区域内を走行する。ドライブレコーダーで撮影した滑走路路面状況の画像をNECが開発したAIが解析し、路面の亀裂・損傷等を自動で検知することで、デジタル技術を活用した人力のみに依存しない点検体制を構築する。
同実証実験を通して、空港制限区域内の自動走行に係る知見の蓄積や課題の抽出を行い、効率的な空港運用による省人化、点検者の技術力に左右されない定量的な滑走路点検、これまでの一般的な事後保全に替えて、適切な施設の予防保全による維持管理費の低減、および自動運転車両が自動走行し映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」などのスマートメンテナンスへの活用を目指す。
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