近年、映像活用へのニーズは、VMS(映像管理ソフトウェア)やAI技術の進歩により、目視確認による映像監視や単純な録画だけではなく、危険検知情報の自動通知や映像データのマーケティング活用まで広がっている。一方で、画像解析・AI技術の利用は、自動運転、医療画像診断等の分野では成果を上げているが、個別のシチュエーションに対する学習には膨大なデータと時間、コストが必要だった。
このような中、パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社(以下、VIO)は、株式会社システム計画研究所(以下、ISP)と共同で、VIOが開発・販売する映像監視システム「ArgosView」とISPの監視カメラソリューション向けAIエンジン「SENLI」を連携し、画像処理によるAGV(自動搬送装置)の異常検知を行うなど、製造業向けの映像ソリューション開発を加速させる。
「ArgosView」は業務システムや設備センサとの連携性が高く、また「SENLI」をはじめとしたISPが有するAIエンジンは独自技術により少量データでの高速学習ができるため、製造業向けに迅速かつ効率的な映像ソリューション開発が実現できる。
第1弾として、工場や物流倉庫で用いられるAGVの走行ルートに障害物や脱路、異常停止を自動検知するソリューションを開発予定だ。経路上に多数のセンサを設置することが困難な場合でも、画像解析技術では、一つのカメラで複数の検知が可能となる。センサでは区別が難しかった特定の障害物や事象のみの検知も、画像解析技術によって実現が期待されている。
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