金属および合金の伸線加工、伸線・加工品の製造・販売を行う株式会社トクサイでは、製品の製造工程を手書き伝票に記入しており、工程が進むにつれて製品が細かく分割される際は、その都度工程情報を転記する必要があった。その結果、大量の手書き伝票を保管することになり、納入先から製品工程情報の確認依頼が発生した場合、トレースが困難で迅速な対応ができない状態だった。
そのような中トクサイは、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社が提供するWebやモバイルなどのビジネスアプリケーションを短期間で作成可能なローコード開発ツール「Magic xpa(マジック エックスピーエー)」によるアジャイル開発手法を採用し、NFCカードを活用した「工程情報収集システム」を開発した。
今回トクサイは、既存の生産管理システム開発した奏風システムズ株式会社に同システムの開発を依頼し、NFCカードを活用したモバイルアプリケーションを開発することとなった。現場の担当者にプロトタイプを実際に使用し、現場の声を反映させながらシステム開発を進め、構想から6ヵ月後にシステムが完成した。
同システムは、NFCカードをスマートフォンやタブレッドにかざすことで、工程情報がデータベースにリアルタイムに登録される。これにより、毎日2~3人の担当者が1時間程を要していた手書き伝票の記入と転記作業がなくなり、入力作業が数秒で完了することができる。
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