総務省が発行している「令和元年版 情報通信白書」によると、世界の産業用IoTデバイス数は2018年の約60億台から2021年に約146億台に増加し、年平均34.1%の成長率が見込まれるなど、近年急速に産業用途の機器がネットワークにつながっているという。
製造業の現場では、さまざまな設備から収集した膨大なデータをより速く・安全・安価に、クラウドを用いてグローバルな規模で分析して活用したいという要望が増えている。しかし、実際の工場には新旧含めさまざまなメーカーの機器が存在し、それぞれに独自の通信規格があることで、工場内のすべての機器をつないでデータをクラウドまで公開させることは非常に困難だ。
株式会社デンソーウェーブは、データ統合コントローラ「IoT Data Server」とデータ統合ソフトウェア「IoT Data Share」の新拡張機能「Cloud Connector for Microsoft Azure」を2020年9月1日からリリースする。
「IoT Data Server」と「IoT Data Share」は、機器のメーカーや通信規格に左右されずにデータを収集できるコントローラとソフトウェアだ。同機能を使用することで、収集した機器データを、Microsoft Azure上で提供されているサービスと連携可能になるという。
これにより、デバイスクラウド間の連携がよりシームレスになるとしている。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。