IoTの普及により機器監視は一般的になってきている。すでに故障検知システムを導入し、稼働率向上に取り組んでいるメーカーや保守業者も増えてきている。
回転する機器の保守を行う場合、劣化の検知には亀裂や摩耗が原因で発生する振動や電力、温度等の間接的な二次的現象を捉え、監視を行うのが一般的だ。しかし、これらの現象は「二次的」なものであるため、劣化を早期に検知することは難しく、また低速で回転する機器は振動が発生しにくいため、劣化の検知が実現できていないことがある。
株式会社YE DIGITALが提供するIoTプラットフォーム「MMCloud」は、ジャパンマシナリー株式会社が提供するAE(Acoustic Emission)センサを用いた回転機器の劣化検知ソリューションの提供を開始した。
AEとは、亀裂や摩耗等が生じたときに物質が弾性波を放出する現象だ。この弾性波は高周波数帯域であり、これを直接的にとらえるAEセンサは周囲のノイズに影響されにくいという特徴がある。
このAEセンサを利用することにより、回転機器の劣化を従来よりも早期に捉えることが可能となるという。このソリューションではAEセンサで亀裂や摩耗が発生した瞬間を捉え、「MMCloud」で見える化や通知、分析を行う。
システム導入にあたっては、ジャパンマシナリーの持つエンジニアリングノウハウを活用し、必要な要素はパッケージで提供する事が可能だ。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。