国内製造業は、GDPにおいて全産業の2割程度を占め、雇用やイノベーションへの波及効果も大きい基幹産業であるが、グローバルで進展する工場のスマート化の流れに対して、「コストがかかるため導入ハードルが高い」、「使い方が複雑で現場に定着しない」「費用対効果が分かりづらい」などの課題がある。
株式会社村田製作所と株式会社ACCESSは、幅広い業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を推進するソリューションの開発および市場展開を目指して協業を開始した。
同取り組みの一環として、製造現場向けスマートものづくり支援ツール「JIGlet」を共同開発し、2021年2月19日から提供開始した。
「JIGlet」は、作業ランプの点灯・消灯を検知する「照度デバイス」、ボタンを押して数をカウントする「ボタンデバイス」、任意の作業時に操作して時間を記録する「サイコロデバイス」の3種類のデータ通信SIM内蔵センサーデバイスと、データ収集と可視化用画面、通知用チャットアプリから構成される。
これらを用途により組み合わせて使うことで、製造現場の担当者でも、設備や人の状態を記録・蓄積して工程のばらつきやムダをグラフで見える化でき、さまざまな改善活動や課題解決に活用可能だとしている。また、JIGletデバイスは既存設備に後付け可能で、大規模な設備導入・投資が不要で導入できるという。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。