製造業の現場には、まだまだアナログな業務が多く存在している。作業時間や内容を紙に手書きで記入し、それを後でエクセルに転記することもあるため、効率的ではないと言える。また、機械停止などのトラブルが発生した際に、復旧が最優先のため、正確な原因や停止時間が記録されないままであることもあった。
株式会社松田電機工業所は、製造現場向け現場改善IoTツール「Genba Vision」の提供を開始した。
Genba Visionは、生産状況や設備停止などを簡単にデータで記録し、自動で分析を行う現場改善IoTツールである。設備の動作とランプの点灯状況を監視する各センサーを用いて、Genba Vision本体からPCへデータを自動で蓄積・グラフで見える化する。生産状況の記録操作や異常検知時の操作など、タッチパネル式モニターで容易かつ直感的に操作できるという。設備の不具合や停止をセンサーがキャッチした際は、自動で停止理由の入力画面に切り替わる。
また、外部センサーを設備に取り付けるだけなので、種類や年式、メーカ問わず適用可能だ。面倒な工事などは一切不要なので、安価で導入できる。加えて、有線接続にすることで安定したデータ取得が可能となった。
今回の提供にあたり、松田電気工業所が自社で運用し、月間の設備停止の件数とその原因の解明・改善を検証した。その結果、設備停止の50%を占めていた要因をグラフ化されたデータで特定し、改善を行うことで同原因による停止を63.3%減少させることができたとのことだ。
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