株式会社マツザワは、長野県で土産菓子の企画・製造・販売しており、増産に向けた喬木工場の設備リプレースを予定している。
中でもオーブンのリプレースを中心に、焼きあがった生地にチョコレートを挟んだ後の、良品判定工程の自動化へ向け、ロボットビジョンやパラレルリンクロボットなどの導入検討を進めていた。
これにより、従来に比べて精度向上を実現できたものの、クッキー生地のひびや穴、焦げなどの色を検出することができず、目指していた品質の担保において課題を抱えていたという。
そうした中マツザワは、株式会社YE DIGITALのAI画像判定サービス「MMEye」を検査工程に採用し、製菓成型後の工程の全自動を目指す実証実験を、喬木工場で2022年3月上旬からスタートしたことを発表した。
「MMEye」を採用した結果、人による判定結果と同等の精度を確認することができたという。
また、省スペースでの導入が可能なことや、AIでの判定結果を制御信号で指令する機能を標準で搭載しているため、後工程の自動化機器との連携の容易性をメリットに挙げている。
実証実験の最終構成は以下のとおりだ。
- ロボットビジョンによる形状判断
- パラレルリンクロボットによる良品の振り分け
- AI画像判定(YEデジタル製「MMEye」)による良品判定
- エアー(株式会社フジキカイ製)による不良品排除
- 自動機による個包装
- 梱包品の計量計測による重量チェック
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