NVIDIA(エヌビディア)は、メルセデス・ベンツが、生産プロセスのデジタル化で、製造と組み立て施設の設計と計画に、同社の仮想空間プラットフォーム(PF)「NVIDIA Omniverse」を採用したことを発表した。
「NVIDIA Omniverse」は、3DやAI(人工知能)技術をベースに現実の世界から収集した、様々なデータをコンピュータ上の仮想空間(メタバース)で再現する技術「デジタルツイン」の構築と運用が行える開発プラットフォーム。
メルセデス・ベンツでは、プランナーがOmniverseを使って工場のデジタルツインにアクセスし、必要に応じて工場を見直し最適化ができるその上で、すべての変更は仮想世界で迅速に評価と検証されるとともに、現実世界に実装し、工場労働者の効率と人間工学を最大限に高めるようにした。
Omniverseは、社内の「MO360データプラットフォーム」に接続することで、世界中のどこの工場も同期させることが可能。この機能によって、グローバルな生産ネットワーク全体の運用を合理化し、製造装置への無線によるソフトウエアアップデートもできるようにした。
同社は、NVIDIAのAIとメタバース技術を活用することで、廃棄物の削減、エネルギー消費の低減、品質の継続的な向上を実現させる体制を構築するとしている。
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