シリコンスタジオは1月24日、スバル向けに、車両モデルのデータを取り込んで走行状態を確認できる、走行デザインレビューシステムを開発したと発表した。
走行デザインレビューシステムは、設計中の車両を実際に走行しているような状態で確認できるシステム。米エピック・ゲームズのゲームエンジン「Unreal Engine4(アンリアルエンジン4)」を使って開発した。
スバルが保有する3Dビジュアライゼーションソフトで制作された車両モデルデータを取り込むと、走行状態を再現可能なデータに変換し、ワインディングロードなどを実際に走行しているようなシーンをリアルタイム3DCGで生成、描画する。
取り込んだ3Dビジュアライゼーションソフトの車両データに加え、あらかじめ走行デザインレビューシステムで用意した別の車両モデルと並走させることも可能。また、走行車両に追従するカメラは、正面、俯瞰(ふかん)、CMモードなど、7種類を切り替えることができる。再生、一時停止、頭出しなどのアニメーション再生機能も実装する。
シリコンスタジオでは、スバルからのリクエストに応え、最新のゲームエンジン「Unreal Engine5」を活用し、さらなる高品質化、車挙動のリアリティの追求、悪路の走行シーンでの砂・砂利・粉塵(ふんじん)などのエフェクト追加など、デザインレビューの幅を広げる取り組みを進める。
システムは、シリコンスタジオが、アルゴグラフィックスと産業向けゲームエンジン活用の協業体制で開発した。2社は今後もCGとゲームエンジンを生かしたソリューションを、自動車業界だけではなく、幅広い業種・業界向けに展開していく考え。
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