FDKは1月31日、高出力ニッケル水素電池「HR-4/3FAUP」を開発し、1月から量産出荷を開始したと発表した。
「HR-4/3FAUP」は、公称電圧が1.2V、公称容量は4000mAh。サイズは、外径18.1㎜×総高67㎜×質量58g(熱収縮チューブを含む)となっている。サーバーやストレージ機器、セキュリティ機器、エレベーター機器、電動工具、バックアップ機器などでの利用を見込む。
FDKによると、昨今、停電時の電源バックアップ動作が必要とされるセキュリティ、ストレージなどの用途で、機器の高速化やデータ容量の増大化により、バックアップ時の出力やデータの転送時間などが増加。電池に対する高出力と高容量化のニーズが高まっているという。
そこで同社は、これらのニーズに対応するために、高い出力特性と耐久性はそのままに高容量化を実現した高出力ニッケル水素電池を開発した。電池は既存のニッケル水素電池の使用材料や構造を徹底的に見直すことで、従来製品よりも容量が25%向上し、高容量化を実現した。
また、ニッケル水素電池は、水系の電解液を使用していることから発火・発煙のリスクが少ないと説明。このニッケル水素電池の特長が、重要なデータを扱うサーバーやストレージ機器など、信頼性が求められる用途や輸出業務の簡素化につながることが評価されているという。同社では、これを踏まえ、電池の数量と販路拡大を目指すとしている。
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