デジタル貿易プラットフォームの開発・提供を手がけるスタンデージは4月10日、物流サービスの山九と、製造業向けに製造部品の調達業務効率化するサービス「ロジファイ」の提供を開始したと発表した。
「ロジファイ」は、部品発注業務、物流・在庫の管理を行う「調達業務の代行」と、仕入れ先との決済代行、部品在庫のオフバランスを扱う「ファイナンスサービスの提供」で構成する。サービス名は「ロジスティクス」と「ファイナンス」を合わせし縮めて名付けた。
スタンデージが、自社開発システム活用し、輸出入業者として貿易必要書類の手配と決済業務、山九は、輸出入通関業務、保管、輸送にかかる一切の業務を担当する。また、提携する金融機関を通じて、トレードファイナンス(債権譲渡契約)によるユーザンスを提供する。
スタンデージと山九は2020年3月から資本業務提携を開始し、製造業の販路拡大や物流プロセスの効率化など、貿易・物流業務を改善するソリューションの共同開発を行っている。
2社によると、製造業の調達では、発注・物流・決済業務を個別の手法やシステムで管理することが常態化しており、プロセスが進む都度で個別の作業や対応が発生。調達業務を煩雑にする一因となっているという。
こうした背景から、2社が、それぞれの強みを持ち寄り、ファイナンス面では大手金融機関の協力を得て「ロジファイ」を開発した。サービス提供開始以前の実証では、仕組みを導入することで、調達手数料50%、調達作業時間70%の削減に成功したという。
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