製造装置のLMガイドやボールねじなどの直動部品は、頻繁に故障することはないが、突然故障してしまうと工場稼働の大きな生産ロスを発生させる。
そのため、定期的に給脂などのメンテナンスをこまめに実施しておけば故障予防にもつながるが、設備や機器の台数が増えると、突発的な故障で生産に大きな支障をきたさない予防保全が求められる。
そうした中、THK株式会社は、同社が提供する設備総合効率(OEE)最大化プラットフォーム「OMNIedge(オムニエッジ)」 の直動部品向けソリューションに、新たなAI診断サービス「ADV」の提供を開始することを発表した。
「OMNIedge」は、センサなどのハードウェア、通信機器一式にAIソリューションをセットで提供するパッケージ型のIoTソリューションサービスだ。部品にセンサを後付けすることで、破損と潤滑状態を数値化する。
今回発表された「ADV」は、直動部品のヘルススコア(異常度)を算出するAIアルゴリズムが採用されているため、閾値の設定が不要となり、各種データからヘルススコアを算出して状態を判断する。
「ADV」は、変化と異常を検知するだけでなく、データを分析し、メンテナンスレポートを提示する。また、従来の破損、潤滑の状態を数値化する機能と併用することで、直動部品の破損やメンテナンスタイミングの判断においても、脱・属人化にも寄与する。
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