製造業では、災害などの不測の事態に備え、直接の取引先である1次サプライヤだけでなく、2次以降のサプライヤを含めたサプライチェーンの強靭化に向けた取り組みが必要とされている。
サプライヤ間でも、新たなパートナーの開拓や、災害時の生産停止リスクの把握、カーボンニュートラルの対応状況の把握など、密なコミュニケーションが求められている。
こうした中、東芝デジタルソリューションズ株式会社は、製造業向けサプライチェーン・プラットフォーム「Meister SRM ポータル」において、企業間のサプライチェーンを可視化し、災害時の取引先への影響確認を効率化するBCPサービスの提供を開始した。
「Meister SRM ポータル」は、ものづくりに関わる企業同士をつなげ、事業活動をサポートするさまざまな連携サービスを提供するポータルサービスだ。
今回「Meister SRM ポータル」で提供を開始するBCPサービスは、あらかじめ各ユーザが登録した、自社起点のサプライチェーンネットワークを被災状況と共に可視化することができるサービスだ。
災害発生時には、各種災害情報が地図上に表示されることで、視覚的に全体像が見え、想定される影響範囲にあるバイヤ・サプライヤの企業(拠点)を把握することができる。
また、バイヤの自拠点が影響範囲にある場合、自動で影響調査の確認依頼を発信し、サプライヤはこれに回答することで、取引関係がある企業すべてに被災状況を共有することができ、被災状況報告の重複業務を削減することが可能だ。
さらに、影響範囲に関係サプライヤが入っていた場合、バイヤへも自動で災害情報が通知される。
平時においても、自社起点のサプライチェーンネットワークを可視化することで、ボトルネックや寸断リスクなどを把握し、業務改善を促進することが可能だ。
BCPサービスは、「Meister SRM ポータル」に無料で登録をすることにより利用可能となっている。なお、各種提携サービスに関しては、別途申込み・契約が必要だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。