日工株式会社は、アスファルトプラント業界における、AIを活用したバーナ運転支援システム「PromeTeacher for Burner」の実証実験を、奥村組土木興業株式会社の堺合材所で2024年6月6日に実施し、従来技術では制御が難しかった工程において、運転員による手動操作と同等の精度を確認することに成功したと発表した。
「PromeTeacher for Burner」は、オペレータの技量によって質が変わってしまうことが課題とされてきた、アスファルト合材の骨材を加熱・乾燥させるバーナの立ち上げ制御において、ベテランオペレータと同等の技術をAIで再現するシステムだ。
ベテランオペレータによる運転ログデータをAIが学習することで、ベテランオペレータの勘所を可視化する。
そのデータを基に、生成されたガイダンスに従うことで、ベテランと同等の操作を実現することが可能となるというものだ。
今回実施された実証実験の結果、立ち上げ時間6分40秒で骨材温度が安定したことが確認され、オペレータの従来の手動運転による立ち上げ時間が9分36秒~13分17秒であるのに対し、約30~50%の改善に成功したのだという。(トップ画;実証実験の様子)
今後日工は、2025年12月に製品化を完了させ、実装に向けた販売を開始する予定だ。
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