プラダ・グループは、同社の皮革製品部門において、o9ソリューションズのサプライチェーンプランニングプラットフォーム「o9 デジタルブレイン」を用いた、生産計画および調達計画ソリューションを本番稼働させたことを発表した。
プラダ・グループは、イタリア・ミラノに本社を置き、ヨーロッパ、中東、アジア、南北アメリカ大陸において、既製服、フットウェア、皮革製品、アイウェアなどを展開しており、そのサプライチェーンは極めて複雑で多階層にわたる。
そこで、グローバルサプライチェーン全体の計画を最適化し、完成品および半製品の生産計画を策定することに加え、社内工場と外部サプライヤー双方の生産能力(キャパシティ)の可視化、原材料調達と生産計画の連携を目指し、「o9 デジタルブレイン」を導入した形だ。
「o9デジタルブレイン」は、サプライチェーン全体をリアルタイムで見て、分析するためのプラットフォームだ。繋がりを表現し、分析するグラフ技術を使ったデータベースを活用し、時間や場所、品物などのデータを一元管理する。
また、AIを活用し、在庫の最適化や納期回答精度の向上、サプライヤーを可視化することによるリスク管理など、サプライチェーン全体を通しての最適化を支援する。
今回プラダ・グループが「o9 デジタルブレイン」を導入したことにより、カスタム化された生産ワークフローを構築し、計画担当者によるリスク評価や生産オーダの効率的な管理を目指す。
また、カスタマイズ可能なレポート機能により、ほぼリアルタイムでの調達意思決定を支援する。
さらに、根本原因分析レポートを通じて、進行中および将来の生産フローに関する深いインサイトを獲得し、サプライチェーンにおける潜在的な問題を予測することで、計画担当者の事前対策を支援するとのことだ。
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