株式会社安川電機は、ロボット用アーク溶接電源MOTOWELD-X350、交流ユニット(XACU)を2016年9月5日より販売開始した。
自動車業界におけるアーク溶接現場では車体の軽量化に伴い、溶接対象の薄板化が進んでいる。そのため従来の溶接工法では対応が難しい領域が拡大しており、薄板化に対応する溶接機のニーズが高まっている。こうしたニーズに応える独自のソリューション提案を行うべく、同社は従来の溶接電源を高機能化させると共に薄板化に対応する溶接電源を開発した。
MOTOWELD-X350、交流ユニット(XACU)の主な特長としてAI機能、シンクロウェルディング機能がある。MOTOWELD-X350は新形ロボットコントローラYRC1000対応機種(AR1440等)との組合せにより「シンクロウェルディング機能」を実現した。この機能は溶接トーチ角度変化に応じて適切な溶接波形調整を自動で行う。この機能によりトーチ角度変化に伴う溶接条件調整の時間を短縮する。
またMOTOWELD-X350と交流ユニット(XACU)を組合せることで、薄板に有効な交流溶接が可能となる。対応可能な板厚の下限を従来の1.0mmから0.5mmまで拡大し、ニーズが高まる薄板溶接に対応した。交流ユニット(XACU)はMOTOWELD-X350に後付可能となっている。そのため対象ワークの変更等により溶接条件調整が難しくなった場合に、新しい溶接機を購入することなく交流溶接機へアップグレードすることが可能だ。
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