ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー (以下、グッドイヤー)は、自動化により顧客の注文にオンデマンドで対応できる製造工程「Mercury」を発表した。同事業は、同社のコネクテッドビジネスモデル推進の一つとして位置づけられる。
当該工程を導入した製造施設がルクセンブルクで2019年より稼働する予定だ。同施設への予定投資額は77百万ドル、年間生産本数は約50万本だ。
「Mercury」は、プレミアムタイヤに対する消費者や顧客需要の高まりに応えるため開発された。高度に自動化された相互接続型ワークステーション機能を有し、補修用およびOEタイヤの顧客向けにプレミアムタイヤの少量のバッチでの効率的な製造を可能にする。
製造フロアからオンラインや小売店で選ぶ消費者までの当社のアセットすべてを一体化できるため、真の競争優位性をもたらすと同社CEOのリチャード・J・クレーマー氏は述べている。
なお、「Mercury」の製造工程で採用する技術は、グッドイヤーのイノベーションセンターや開発センターにおいてこれまで5年にわたって開発と試験を行った成果だという。「Mercury」という名称は、グッドイヤーの創業者であるFrank A. Seiberlingによるウィングフットロゴの発想のもととなった商人や旅人の守護神を意味する。
【関連リンク】
・グッドイヤー(Goodyear)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。