沖電線株式会社は、産業用オープンネットワークの一つである「EtherCAT P」に対応したケーブル「ECP」シリーズの販売を本年12月1日より順次開始すると発表した。
「EtherCAT P」は、イーサネット方式を採用した産業用ネットワークのひとつ。通信ラインと電源ラインを1本のイーサネットケーブルに統合することから、従来の配線に比べて敷設時の省スペース、省工数、機器の小型化につながる新しいネットワークシステムとして注目を集めている。
沖電線では、「EtherCAT P」を採用・活用する多様なユーザーニーズに応えるため、コストパフォーマンスに優れ汎用的な「固定配線用」と、繰り返しの曲げに対して優れた耐久性を備えた「可動配線用」のケーブルを、「ECP」シリーズとして商品化したという。
とくに「可動配線用」は、IoT化の進展にともない、ネットワーク対応のアクチュエーターや各種センサーがロボット・産業機器などの可動機構に組み込まれるケースが増えることに対応した。
「ECP」シリーズは、一般的な機器間接続のほか、機械装置内に組み込まれた機器への配線用途を考慮し、敷設や使用環境に応じて選定できるラインアップになっているという。
主な特長は以下の通りだ。
- 「EtherCAT P」規格に準拠し100Mbpsの通信と2系統の電源(DC24V/3A)供給に対応。
- 屈曲耐久性を備えた可動配線用を用意し、産業機械の可動機構部への配線にも対応。
- 可動用は、耐摩耗性に優れたウレタンシースを採用。
- 細径タイプは、標準タイプに比べ20%の細径化を図り、取り回し性を向上。
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・沖電線(Oki Electric Cable)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。