NTTグループでは、健康・医療に関する様々な情報を蓄積するとともに、これらの健康・医療ビッグデータを解析して新たな価値を創出する取り組みを進めている。例えば、健康診断での血糖値などの検査情報をもとに、将来的な糖尿病などの生活習慣病の発症リスクを予測するモデルを構築し、健康意識向上につなげるトライアルを始めている。
このほど、個人の健康増進・予防を支援するために、パーソナルデータを活用したデジタルヘルスの取り組みを一層推進していくことを目的にNTTライフサイエンス株式会社を設立すると発表した。新会社は、日本電信電話株式会社の100%子会社として、2019年7月1日に設立される。
企業の健康診断時に希望する従業員に対して、健康診断情報とゲノム情報等を加味して、個人ごとの疾患にかかる傾向や体質に応じた生活習慣の改善方法などの助言を行うことで、健康意識を高めるプログラムを開発していく。また、新たな研究成果が生まれた際にプッシュ型で都度本人への情報提供を行うことで、継続的な健康情報の提供と持続的な健康増進・予防活動をフォローアップするサービスの提供を目指す。
新会社は当面企画会社として体質診断サービスの開発、健診機関との連携を進め、2020年度にはNTTグループで実施している健康診断でトライアルを行う予定だ。
なお、同取り組みでは、研究機関や企業などとのアライアンスパートナーとの連携を進めていくとともに、AI分析やセキュアな情報管理技術、統計分析を行う秘密計算技術など、NTTグループの技術を活用して、同分野で新たな価値を提供するとしている。
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