日本は、世界でも有数の新薬開発国であり、厚生労働省の「医薬品産業強化総合戦略」でも創薬大国の実現を目指して様々な戦略が検討されている。創薬プロセスの効率化で重要な役割を担っているのが、計算創薬に欠かすことのできないハイパフォーマンスコンピューティング(以下、HPC)だ。
昨今、HPC導入での課題となっていた費用削減、短期導入の手段として、クラウドでのHPC利用が注目されている。このような中、三井情報株式会社(以下、MKI)では、これまで製薬各社や公的研究機関に向けて、クラウド上で計算創薬環境やバイオインフォマティクス解析環境を提供してきた。
そして今回、計算創薬基盤および計算創薬支援(コンサルティング)を提供する「MKI-DryLab for Microsoft Azure」をAzure Marketplace(※)で提供開始した。同サービスは、MKIが蓄積してきたナレッジを集約させ、創薬研究に取り組む企業や研究機関が汎用的に利用できるようにパッケージ化したものだ。
パッケージ内には分子シミュレーションやドッキングシミュレーション、NGS解析等の計算創薬基盤を提供する「MKI-DryLab::Platform」と、解析のアウトソースおよびバイオ医薬品や新規モダリティ開発支援等これまでMKIが蓄積した創薬のナレッジを活かして顧客を支援する「MKI-DryLab::Consulting」があり、計算創薬に関する知見が社内にない場合でも安心して利用可能だ。
すでにMicrosoft Azureを利用している場合は、既存環境上へセットアップすることができる。同サービスは月額25万円から利用可能だ。
※ Azure上で実行するために認定、最適化された様々なソフトウェアやサービスを提供するMicrosoftのオンラインストア
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