医療従事者の働き方改革推進が求められる中、診断の質を担保しながらMRI撮影検査を効率化することは社会課題になっている。MRI撮影検査は、1回の診断に複数シーケンスの大量画像を注意深く読影することが必要であり、放射線科医にとって難易度が高く負荷の高い診断業務だ。昨今は人間ドックでのMRI撮影件数が増加しており、不足している放射線科医の負担は高まっている。
この問題を解決するため、株式会社NTTデータとメッドサポートシステムズ株式会社は、AI画像診断技術の商用利用を目指した実証実験を本日から開始した。
メッドサポートシステムズは、MRIやCTによる画像検査・診断を行うメディカルスキャニングに対して読影業務のソリューション提供を行っている。同実証実験では、メッドサポートシステムズの画像診断情報システムのノウハウとNTTデータのAI技術を用いて、脳MRI撮影画像に対するAI診断支援エンジンとAI診断支援実証用ビューアを開発して、その有用性を評価する。
同実証実験は、2020年2月までにNTTデータがAIエンジンの開発を行い、その後メッドサポートシステムズによる効果検証が行われ、2020年3月までに完了する流れだ。また、2020年度内のサービス提供開始を予定している。
両社は今後も共同で取り組みを行い、対象を脳以外の部位のMRI撮影にも広げ、複数部位・複数疾患のMRI撮影に対応可能なAI画像診断支援ソリューションを提供するとした。
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