Flora株式会社と東洋紡株式会社は、メンタル状態をチェックするLINEチャットボットとスマートテキスタイルを活用した実証実験を2021年11月末より実施する。
同実証実験では、東洋紡の「心拍計測用マタニティインナー」を用いて、スマートテキスタイルの利便性やバイタルデータとメンタル状態の関係性、それに基づく新規のAIモデルを構築できる可能性を検証するとともに、チャットボットとスマートテキスタイルを活用して特に産前・産後うつの発生可能性とそれに対する解決策の効率性を検証する。
具体的には、妊産婦・産後1年以内の女性が約1ヶ月間スマートテキスタイルを着用し、1日3回のチャットボットとのやりとりを通じてメンタル状態のチェックを行う。実験中、スマートテキスタイルによって取得できた被験者の心拍数、体温、アクセラレーション等といったバイタルデータとチャットボットとのやりとりを解析し、バイタルデータとメンタル状態の関係性を明確化する。
なお、今回使用するスマートテキスタイルは、ユニオンツール株式会社の「myBeat」ウェアラブル心拍センサと、東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI」を使って、バイタル情報を取得している。同実証実験では、COCOMIが心臓から発生する微弱な電気信号を体表面でとらえて、myBeatウェアラブル心拍センサがその信号を外部に発信することなく心拍情報として機器内に記録する仕組みをとっている。
今後は、同実証実験等で構築されたAIモデルを搭載したアプリが、ユーザー個人の健康データを認識しメンタルヘルスのチェックとサポートを提供できる可能性と、メンタル状態を測定するスマートテキスタイルを商品化できる可能性を検証するとしている。
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